【ジラール・ぺルゴ】細部へのこだわりを感じる1本「1966 40MM」

皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

突然ですが、【ジラール・ぺルゴ】と言えばどのモデルが思い浮かびますか?
「ロレアート」をイメージされる方がほとんどだと思います。
本日はこんなモデルもあったんだと思われることが多い「1966」をご紹介いたします。

【ジラール・ぺルゴ】細部へのこだわりを感じる1本「1966 40MM」-GIRARD-PERREGAUX -w9365_jpg_d2d39c43-cff0-4547-b49c-ef2de951af4c1

1966 40MM
品番:49555-11-434-BH6A
価格:\1,276,000-(税込)
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバーGP03300)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:アリゲーターストラップ
防水:30m防水
ケースサイズ:40mm
その他特徴:パワーリザーブ46時間

目を惹くブルーダイヤル

【ジラール・ぺルゴ】細部へのこだわりを感じる1本「1966 40MM」-GIRARD-PERREGAUX -S__3301386_0

このモデルを見て真っ先に感じるのは文字盤の綺麗さではないでしょうか。
ただの青色ではなく外側に向かってだんだん黒くなっていくグラデーションになっていて、サンレイ仕上げが施されています。

グラデーションになっているダイヤルは他のブランドでもよくありますが、私が個人的にこのモデルの好きな部分がグラデーションの色が濃いところです!
外側に向かってだんだんと濃くなっていき、よく見ると淵の部分が黒いというのがグラデーションダイヤルの印象だったのですが、このモデルはインデックスあたりからほとんど黒になっているので、青色の文字盤がいいけど明るすぎるのは…。黒か青で迷う。という方には選びやすい1本なのではないでしょうか。

細かい部分へのこだわり

ケースの厚さは8.9ミリと非常に薄く、ムーブメントの厚さは更に薄い3.36ミリです。
ケースの厚みは大体ムーブメントの厚みによって変わりますが、それ以外にも薄くするポイントがあり、針同士の隙間を極限まで詰めることでこの薄さを保つことが可能です。詰めすぎてしまうと針同士がぶつかってしまうので、もちろんやり直しです。反対に隙間を開けすぎてしまうとその分スペースを取ってしまうため、慎重な作業になります。

実は私、針の取り付けを体験したことがあるのですが、とにかく難しくて気を遣う作業だと実感しました。
やり方としてはまず時針、分針、秒針の順番に専用の工具で押してセットします。時針の場合は一番最初なのであまり何も気にせず押し込めばいいのですが、押しすぎてしまうとダイヤルに当たります。また、押す際に真っ直ぐ力を入れないと針が真っ直ぐセットされず、傾いたまま力を入れてしまうと針にもそのまま伝わってしまいます。次に分針は時針に当てないよう、でも隙間を開けすぎないようにセットしていき、分針は時針よりも長いため傾きがあるとすぐにわかってしまいます。最後に秒針も分針と同じように気をつけながらセットして完成になります。また針自体も綺麗にポリッシュ仕上げが施されているため取り付け作業の間に少しでも傷をつけてしまえばやり直しです。針をセットするときは自然と息が止まってしまっていました。(笑)

【ジラール・ぺルゴ】細部へのこだわりを感じる1本「1966 40MM」-GIRARD-PERREGAUX -S__3301383_0

そして注目していただきたいのは分針です。
先端が少しダイヤル側に向かって曲がっているのがわかりますでしょうか。
取り付けの際に当たってしまって曲がったのではなく、しっかり確認できるようにするため曲げられています。
ちょっとした小話をすると、針の曲がり方は技術者によって少し違うみたいですよ!
機械だと全てが同じクォリティで完成させられますが、人によって手作業で作られているのがわかり、こだわりを感じられます。

ムーブメントについて

搭載キャリバーは「GP03300」。
1994年に自社ムーブメント「GP3000」「GP3100」を発表しました。仕上げの美しい「GP3100系」は、当時のカルティエ、ヴァシュロンコンスタンタン、ブルガリなどが基幹機として採用していました。切替車だけでも6回も改良を加えて、現在の「GP3300」が誕生しました。

シースルーバックからは鏡面仕上げ、面取り、エングレービング、ペルラージュ仕上げ、コート・ド・ジュネーブ装飾が入念に施されているのを見ることができ、仕上げだけでなくブルースティール製ネジを使用するなど細部までこだわっているのがわかります。

「1966」について少しでも興味を持っていただけたでしょうか。
現在oomiya京都店には今回ご紹介したモデルと白文字盤のモデルの2本在庫がございます。
ぜひ店頭にてご覧ください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。

投稿者:青木