【ユリス・ナルダン】GPHGでアイコニック賞を受賞したフリーク ワンとは!?(2405-500-2A/3D)

皆様、こんにちは。
いつもoomiya心斎橋店のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本日、ご紹介するモデルは【ユリス・ナルダン】の「フリーク ワン」です。
このモデルは、2023年に時計界のアカデミー賞とも呼ばれる事もあるジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)で“アイコニック賞”を受賞しました。
「フリーク」がついに受賞した!?と時計業界で話題にもなりましたね!

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実は…20年も前から存在していたモデル

【ユリス・ナルダン】は、2001年に「フリーク」を発表しています。
現在は、スケルトンの時計であったり…独立時計のブランドで奇想天外な時計があったり等、珍しくはありませんが、伝統的な時計が多かった当時は文字盤もなく…針もなく…リューズもない「フリーク」は、本当に珍しく、賛否両論ありました…。

今年は、サスティナブルに特化した「ダイバー」コレクションから「ダイバー・エアー」が発表されましたね!

攻めた新作を発表する【ユリス・ナルダン】には、今年の新作はどんなモデルを発表するのだろう…と毎年、ワクワクさせてくれます!

時計界のレジェンドが開発した時計

2001年に発表された「フリーク」の開発には、時計界のレジェンドとも呼ばれる人物が複数人関わっています。

①『天文三部作』やオートマタとミニッツリピーターを搭載した『サンマルコ』を開発したルートヴィヒ・エクスリン博士

②クオーツショックの影響で壊滅的であった【ユリスナルダン】を買収し、ルートヴィヒ・エクスリン博士に天文時計の作製を依頼したロルフ・シュナイダー

③“トゥールビヨンの女王”との呼び名があるキャロル・フォレスティエ=カザピ(現 タグホイヤーのムーブメント・ディレクター)

④滑らかさと軽さと硬度を兼ね備えたシリコンの採用を提案したピエール・ギガックス

キャロル・フォレスティエ=カザピが針だけではなく、ムーブメント全体を回し、ベゼルで時間の調整・裏蓋で巻き上げを行うリューズのない時計を開発しましたが、数時間で止まってしまうのが欠点でした。
そこで、当時CEOだったロルフ・シュナイダーは、ルートヴィヒ・エクスリン博士にパワーリザーブの問題解決を依頼しました。
ムーブメントを囲んでいた主ゼンマイをケース後部に移し、ケース全体の幅を使って収める事でパワーリザーブの問題を解決し、一度の巻き上げで1週間もつようになりました。
それでも満足する事はなく、回転するムーブメントに単なる回転以上の可能性を見出し、ムーブメント自体が時を刻む要素を加えてはどうかと考えました。
主ゼンマイの上部、12時間で1回転する部分に時針に見えるものを取り付け、1時間で1回転するムーブメントの先端に分針に見えるものを取り付けました。
そして、摩擦の排除のために金属製のデュアル脱進機を搭載するも「フリーク」には重く、採用できませんでした。
当時工業マネジメントだったピエール・ギガックスが滑らかさと軽さと硬度を兼ね備えたシリコンを使用しては?と提案し、この問題を解決する事が出来ました。
たくさんの困難を乗り越えて、【ユリスナルダン】は、2001年にフリークを発表する事に至ったのです!

時計界のレジェンドが集結して作製出来たモデルなので、ロマンがあり非常に魅力的ですね!

フリーク ワンは、モダン&エレガント!

「フリークワン」は、初代フリークの「文字盤がない・針がない・リューズがない」にインスパイアされた新しい時計です。

ブラックDLCのチタンケースとゴールドのベゼルがお互いを惹きたてモダンなデザインで高級感を兼ね備えています。
下記写真の大きい矢印のような部分が時針の役割、歯車が重なっている部分の先端の小さい矢印が分針の役割を果たしています。
そのため、下記写真では10時10分を指し示しています。

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リューズがなければ、どうやって時間の調整をするの?と疑問に感じるかもしれません。
実は、ベゼルを回転させ、時間を調整するように設計されています。
文章で説明しても中々伝わりにくいと思いますので下記に動画を載しています、ご参照ください。

まずベゼルがロックされているので解除するために6時位置下の『FREAK』と書かれている所を引き上げる事でロックが解除されます。
そしてベゼルを回転させる事で時間を調整します。
その後、『FREAK』と書かれている所を引き下げる事でロックされます。

「フリークワン」の裏面は非常にシンプルです。
ただ…ここにも最先端の技術を用いており、巻き上げ機構にグラインダーシステムというものを採用しています。
ローターには3つのボールベアリングを用い、抵抗を極限まで下げ、さらに4つの爪を用いる事で手の僅かな動きでも巻き上げる事が可能な画期的なシステムなのです!
他ブランドの時計の巻き上げ効率の約2倍とも言われています!!

特許が切れたら他ブランドにこの巻き上げシステムを採用されるのでは!?と不安になりますが、【ユリスナルダン】は、『特に問題ない。その頃には新しいシステムが開発されているだろうから』と。
最先端の技術や素材を用いるブランドは言う事が違うなと感じさせられます。

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リューズがなければ、どうやって手動で巻き上げるの?と疑問に感じるかもしれません。
実は…裏蓋外周を回転させることで巻き上げる事が可能となります。
文章で説明しても中々伝わりにくいと思いますので下記に動画を載しています、ご参照ください。

ベゼルの回転も裏蓋外周の回転もそうですが非常に滑らかでストレスを感じさせません。
これは抵抗を極限まで下げるボールベアリングを100個以上採用しているからです。

スペック

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ユリス・ナルダン
フリーク ワン
品番: 2405-500-2A/3D
ムーブメント:自動巻き(キャリバーUNー240)
パワーリザーブ:90時間
ケース素材:チタン(ブラックDLC)

ベルト:ラバーストラップ
ケースサイズ:44mm
防水:30m防水
価格:¥11,220,000-(税込

お支払い方法

いかがだったでしょうか?
「フリーク ワン」は、カルーセル機構を搭載したムーブメント全体が回転する非常にユニークでロマンのある時計です。
是非、実機を見られた事がないお客様は、oomiya心斎橋店までお越しくださいませ!

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oomiya心斎橋店では金利・手数料がかからない分割払い「oomiyaプレミアム・クレジット」をご利用いただけます。
例えば本日ご紹介させていただきました《 フリーク ワン》¥11,220,000 (税込)であれば 月々187,000円 × 60回でご購入いただけます。
頭金やボーナス払い併用も可能ですので詳しくは店頭スタッフまでお気軽にお尋ねくださいませ。

投稿者:原