時計が取得する試験があるの！？ 腕時計の認定制度を紹介
いつもoomiya京都店ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
機械式時計には様々な認定制度がございます。
認定制度の存在を知っている方は多いと思いますが、どの様な違いがあるのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、数ある認定制度の中から3つに絞ってご紹介させていただきます。
クロノメーター規格
クロノメーター規格とは、COSC証明とも言われる国際標準化機構（ISO）が定める規格で、時計本来の機能に関する項目が中心です。
クロノメーターの検定方法は厳格に定められており、平均日差、平均標準偏差、最大標準偏差、水平状態と垂直状態の歩度差、最大偏差、温度変化の影響、総合的な日差がそれぞれ算出されます。
例えば、「平均日差」ですと、-4秒から＋6秒以内に誤差を納めなければなりません。（ムーブメントを落径20mm以下、ケース面積314㎟以下は－5から＋8秒）
これら全てにおいて基準値以上でなければ「クロノメーター」の称号を得ることはできず、検定期間は16日にも及ぶそうです。
検定は全て合わせて16日間にも及ぶそうですよ！
そんなクロノメーター規格を認定できる機関は複数あります。
スイスのラ・ショード・フォンでの取得が大半を占めるそうですが、フランスのブサンソン天文台やドイツのグラスヒュッテ天文台なども認定機関として認められています。
クロノメーター規格の認定を取得している時計はスイスから出荷される時計のわずか5％ほどだと言われています。
京都店のオススメモデル
NORQAIN
ブランド名：ノルケイン
モデル名：インディペンデンス ワイルド ワン スケルトン ターコイズ
品番：NNQ3000QBQ1AS/B007/3W1QBR.20B
価格：￥935.000-（税込）
オススメポイント
超堅牢かつ超軽量を誇るモデルで、独自素材のノルテックをケースに採用。
重量はなんと78g。
軽いからこそストレスなくお使いいただけます。
日光浴や水泳、サーフィンなど、アグレッシブな方にもバッチリです。
マスター クロノメーター規格
「マスタークロノメータークロノメーター規格」とは、前述させていただいた「クロノメーター規格」を更に厳格な基準にしたものと理解していただいて差異ありません。
違いは複数ありますが、最も重要なポイントは、ムーブメントのみで検定を行うクロノメーター規格に対して「マスタークロノメーター規格」はケーシングされた状態で行うということです。
より日常生活に近い環境で検査をしているため、更なる品質を保証できます。
検査基準も異なり15000ガウスの帯磁性、日差０から+5秒、姿勢差の変化による精度、パワーリザーブ、防水性能など更に厳格になります。
マスタークロノメーターを取得しているモデルを発表しているブランドはオメガとチューダーの二社のみです。
ジュネーブ・シール
「ジュネーブ・シール」は、1886年から行われているスイスのジュネーブ州とジュネーブ市が法律で定めた独自基準の認定制度です。
「クロノメーター規格」との違いは、クロノメーター規格がムーブメントの精度の高さを証明しているのに対して、「ジュネーブ・シール」は、伝統的な技法を用いて最高の仕上げを施したという事が証明されています。
いずれにせよ、どちらも厳格な検査基準が設けられているという点では共通しているため、特別な製品です。
ジュネーブ州で製造された時計は、世界最高と称されています。
その背景には、金細工や宝飾品の加工技術に精通していた歴史があり、優れた技術と美意識を持ち合わせ、高い品質を追究していたからこそ最高と称されるまで発展しました。
宝飾品にはゴールドやシルバーと言った貴金属が使用されており、それを証明するための品質保証印が全てに施されていたそうです。
認定を取得した時計は、長い歴史の中で培われた伝統技術が外装やムーブメントに施されており、作品としての美しさが特徴的です。
2012年の6月には、ムーブメントに関する規定だけでなく、ムーブメントとケースの連結部分に関する内容や、制度と外装部品に関する規定が加わったことにより、さらに厳しい品質基準になりました。
「ジュネーブ・シール」を取得した時計は、その証としてムーブメントにジュネーブ州の紋章が刻まれます。
それだけでなく、完成品自体を特定する認定証も発行されます。
この認定証があることによって、スイスの伝統的な製造方法が採用されている事と、高品質腕時計である事が初めて証明されます。
京都店のオススメモデル
ROGER DUBUIS
ブランド名：ロジェ・デュブイ
モデル名：エクスカリバー オートマティック スケルトン
品番：RDDBEX0793
価格：￥10.285.000-
オススメポイント
スケルトンの迫力が何と言っても一番の魅力です。
ジュネーブシールの工程170時間というのも特別感を後押ししていますし、スケルトンであるためこだわりのムーブメントが全て鑑賞できます。
167個の部品全ての表面が手作業で仕上げられていますので、着けても鑑賞しても最高の時計です。
最後
いかがだったでしょうか？
スイスの認定制度は、日常生活で取得しているかどうか感じにくい部分ではあるかもしれません。
例えば、クロノメーター認定やマスタークロノメーター認定であれば一日に生じる誤差が少ないとご説明しましたが、気にしない人からすると全く気にならないというお声もございます。
しかし、日常で時計の誤差が気にならない、気にすることが無いという事こそがクロノメーター、マスタークロノメーターの良さだと考えてます。
また、ジュネーブ・シールも最高の品質が保証されているというのは他にはない特別感を感じることができますし、所有されている方しか体験できない経験があります。
認定制度には文章では伝わり切らない価値が確かに存在します。
ぜひ店頭にてお試しいただき、その一部を体験してみてくだ。
投稿者：K
