【ゼニス】今年160周年の老舗ブランドの歴史とは??

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今回は、160周年を迎えた老舗メーカー【ゼニス】の歴史についてお話します。
皆様が【ゼニス】を検索されたときによく出てくるワードだと、「ジョルジュ・ファーブル=ジャコ」「シャルル・ベルモ」「エル・プリメロ」が特に出てくると思います。
今日は、その3つをメインにお話していきます。

ジョルジュ・ファーブル=ジャコってどんな人??

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ジョルジュ・ファーブル=ジャコ
ゼニスの創業者として名を遺した人物

【ゼニス】は1865年に創業されました。
当時22歳だったジョルジュ・ファーブル=ジャコは、最も正確で信頼性の高い時計を作りたい!!
その気持ちで会社を立ち上げました。
スイスのルロックルに工場を建設し、現在もなお、同じところで【ゼニス】の時計を製作しています。
この建物は、ユネスコ世界遺産にも認定されており、↓下の画像が【ゼニス】の本社になります。

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ジョルジュ・ファーブル=ジャコは、時計製造に関する全ての専門知識を一つ屋根の下に集結することで、ムーブメントは100%社内で作ることを決意し、その当時、世界初のマニュファクチュールとなりました。
1900年のパリ万国博覧会で、ゼニスは高性能な「ゼニス・キャリバー」でグランプリを受賞し、これを機に社名を【ゼニス】と正式に定めました。
創業者ジョルジュ・ファーブル=ジャコの革新精神は、今もブランドの原動力となっています!

シャルル・ベルモとエル・プリメロの関係は??

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シャルル・ベルモ
①エル・プリメロを作った人物
②機械式時計を再復活させた英雄

ゼニスを救った男として、英雄になったシャルル・ベルモ。
なぜ、重要な人物かというと、、、

1975年に、時計業界を騒がせる事件が起こりました。それがクォーツショックです。
スイスの老舗時計ブランド【ゼニス】も、その影響を受け、機械式時計が売れない時代がありました。
しかたがなく、機械式ムーブメントの製造中止を決定し、長年受け継がれてきた伝統技術や図面、金型の廃棄命令が下されたのです。
しかし、設計図・金型を廃止にしたくなかった人物が、密かに屋根裏に隠しました。
それが、当時、技術責任者だった”シャルル・ベルモ”です。
だた隠すだけでは、再開した時に分からなくなると思い、時計の製造工程をすべて自分のノートに記録し、完璧な状態で隠すことに成功しました。

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「いつか必ず、この技術が再び必要になる日が来る」

その信念だけを胸に、彼はその宝を静かに守り続けた人物です。

そして、20年後の1985年にクォーツ全盛の時代が一段落し、再びスイス製の機械式時計に注目が集まり始めました。
永久に消えかけていた世界初の高振動自動巻クロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」が復活し、屋根裏部屋に隠していたシャルル・ベルモがヒーローとなりました。

現時代まで続く「エル・プリメロ」。
世間に知られるようになったのもあのロレックスがエル・プリメロの性能の良さに目をつけ、ゼニスに大量の注文を依頼しました。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あの有名なモデルです!

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その後ゼニスは、他社供給だけでなく、自社ブランドとしてもエル・プリメロ搭載モデルを展開しています。
クラシカルかつスポーティなデザインと、毎時36,000振動のハイビートムーブメントによる圧倒的な精度で、世界中の時計ファンの心を掴んでいきました。

ハイビートなのに精度バッチリの【ゼニス】の機械をぜひご堪能くださいませ。

少し長くなってしまいましたが、【ゼニス】の歴史も面白いですよね!
次回、【ゼニス】の名前の由来についてお話します。

投稿者:山本

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