「パノラマデイト」と「ビッグデイト」の違いを解説!【グラスヒュッテ・オリジナル】
皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
遂に天気予報でも最高気温40度と言われるようになりましたね。
さすがに暑すぎて身の危険を感じます…。(笑)
熱中症対策はなにかされていますか?
私は通勤の際に保冷剤を直接首に当てながら出勤しています。(笑)
お店に着く頃には溶けてしまっていますが、意外と体が冷えるのでおすすめです!
さて、本日は【グラスヒュッテ・オリジナル】から「パノラマデイト」についてご紹介させていただきます。
【グラスヒュッテ・オリジナル】が搭載している大きな日付表示はビッグデイトではなく「パノラマデイト」です。
一見普通のデイト表示に見えますが、普通ではありません!
何が普通ではないのか、私なりにご説明いたしますのでぜひ最後までお付き合いください。
ビッグデイト
「ビッグデイト」とは1・2・3・空白もしくは0の4パターン書かれた10の位のディスクと、0〜9までの数字が書かれた1の位のディスクとを組み合わせて、二つの窓で日付けを表示する仕組みのことを言います。普通のデイト表示より視認性に優れるものの機構としては単純ではないため一部の高級ブランドで採用されています。このビッグデイトが注目されるようになったのは、1994年に発表されたA.ランゲ&ゾーネの初代ランゲ1です。


画像のように10の位と1の位のディスクが重なるように設置されており、そのため段差ができてしまいます。
気にして見ないとわからないことではありますが、私はパノラマデイトを見るようになってからは気になって仕方がありません。(笑)
段差ができ、影になってしまうことで数字の位置が少しズレて見えてしまうこともあります。
パノラマデイト
パノラマデイトは1997年に初めて発表されました。機能性と完璧な美しさを兼ね備えた表示として知られています。高級時計の分野では比較的目立たない複雑機構に分類されるパノラマデイトは【グラスヒュッテ・オリジナル】の 5つのコレクションすべてに採用されており、技術的に高度であると同時に視覚的な魅力があります。
約25 年前、グラスヒュッテ・オリジナルのエンジニアとデザイナーは、最適な視認性と非の打ちどころのない美しさを併せ持つ新しい日付表示を考案しました。これを実現するために、日付の数字を表示する 2 枚のディスクが同じ平面に同心円状に配置されました。このパノラマデイトには、他社のビッグデイト表示とは異なり、2 枚のディスク間の段差を隠すための中央の間仕切りがないため、2 桁の日付も一目ですぐに読み取ることができます。

パノラマデイトの 2 枚の表示ディスクは、薄い真鍮を用いて自社で製造されています。表面には目的の色合いを出すためのガルバニック加工またはラッカー仕上げを施し、その後に数字をパッド印刷でプリント加工します。塗装層が時計の機能に支障をきたしてはならないため、この工程には高度な技術と絶対的な正確さが求められます。また塗装層が厚過ぎると、日付ディスクが互いに擦れ合って動作が妨げられる可能性があります。2 枚のディスク間の理想的な隙間は 0.06 mm です。隙間がこれよりも広くはっきり目視できるようであれば見た目の美しさが損なわれ、少しでも狭ければディスク同士の摩擦や機能上の問題が生じます。
重ねるのではなく、並べることによって段差もなくなり、また結果的にケース厚も薄める要因となります。



まとめ
「ビッグデイト」と「パノラマデイト」の違いについてはおわかりいただけたでしょうか?
「パノラマデイト」はグラスヒュッテ・オリジナルが特許を取得していますので他にありません。
日付表示がそもそもいらないという方も多くいらっしゃると思います。ですが、パノラマデイトの日付表示の切り替わる瞬間をご覧ください。
2桁とも同時にパチッと変わる瞬間は何度でも見たくなりませんか?
9日から10日、19日から20日、29日から30日が変わる瞬間と31日から1日に変わる瞬間が違うのも「パノラマデイト」「ビッグデイト」のすごさでもあります。これに関してはどちらもにも言えることです。
動画ではなく、ぜひ店頭にて実機をご覧ください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
投稿者:青木