【グランドセイコー】写真じゃ伝わらない!冬の湖面を閉じ込めたような時計 – SBGY007 –

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いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

さて、本日ご紹介するモデルは「SBGY007」です。是非ご覧ください。

【グランドセイコー】写真じゃ伝わらない!冬の湖面を閉じ込めたような時計 - SBGY007 --Grand Seiko -IMG_0366

9Rスプリングドライブ
品番:SBGY007

ムーブメント:スプリングドライブ(9R31)
ケース素材:ステンレススチール
ベルト:クロコダイルストラップ
防水:日常生活用強化防水(10気圧)
サイズ:38.5mm
駆動時間:約72時間(約3日間)持続
精度:平均月差±15秒(日差±1秒相当)
金額:¥1,155,000-(税込)

御神渡り?

まず「SBGY007」の文字盤について語らないわけにはいきません。

このモデルは、長野県・諏訪湖に現れる自然現象「御神渡り(おみわたり)」をモチーフにしています。冬の凍った湖面がきしんで、氷がせり上がって出来る巨大な“ 氷の道 ”。昔の人たちは、これを「神様が湖を渡った跡」と考えたそうです。
ロマンがありますよね💫

文字盤には、この氷の亀裂のような細やかな模様が繊細に再現されていて、光の当たり方で表情がコロコロと変わるのが魅力!
晴れた日の朝に見るとパリッと澄んで見えて、雨の日の夕方には少し霧がかったように映り。本当に見るたびに違う表情を見せてくれます。

技術も、こだわりも、すごいんです

このSBGY007の裏蓋はシースルーバック仕様になっていて、中のムーブメントがしっかり見えるようになっています。
搭載されているのは、スプリングドライブキャリバー9R31です

【グランドセイコー】写真じゃ伝わらない!冬の湖面を閉じ込めたような時計 - SBGY007 --Grand Seiko -9R31

さらに、スプリングドライブの横にはパワーリザーブインジケーター(残りの駆動時間がわかる表示)が搭載。あとどのくらいかひと目でわかるので、日常的にもとても便利です。美しい文字盤を楽しんでもらいたいという想いが、こんなところにも表れています。

そこで、このムーブメントのポイントは2つ✌🏻

  • デゥアル・スプリング・バレル

1つ目は、「デゥアル・スプリング・バレル」構造です。

これは、細くて長い2つのゼンマイを同軸上に収めた構造で、約72時間(3日間)という長時間駆動を実現しつつ、ゼンマイのトルク(力の出力)もより安定しているというものです。
単に“動く時間が長い”だけではなく、「最初から最後まで安定して精度を保つ」ことを重視した【グランドセイコー】らしい設計です

  • トルクリターンシステム

2つ目は、「トルクリターンシステム」です。
普通、巻き上がったばかりの状態ってトルク(力)が強すぎて、それをわざと抑えながら針を動かすのですが、、、その「抑えた分のエネルギー」を無駄にせず、逆に使ってゼンマイを自分でちょっと巻き戻す、という仕組みなんです。
省エネしながら、自分で充電するみたいなイメージですね。

これにより、発電効率が上がって、結果的に駆動時間の延長や精度の安定に貢献しています。シンプルに言うと、「使えるエネルギーは余すことなく使い切る」という賢い設計ですね。

ベルトもさりげなく上質

この「SBGY007」はケースの厚みがわずか10.5ミリと、手巻きモデルならではのスリムな設計。袖元にも収まりやすく、日常使いの中でもストレスを感じにくい厚さです。

これに合わせて、ベルトには黒の革ベルトを採用。落ち着いた印象ながら、ステッチには青を取り入れることで、どこか遊び心のあるアクセントに。さらに、裏側は【グランドセイコー】のブランドカラーを思わせる深い青色になっており、見えないところにもこだわりが光っています。

最後に

「SBGY007」は、派手さはそこまでありませんが、時間とともにその魅力がじわじわと伝わってくるモデルだと思います。
時計の中に自然の美しさと、高度な技術が静かに息づいているように感じます。

「見た目だけではなく、中身にもきちんとこだわりたい」
そんな方におすすめしたい一本です。

投稿者:龍野