ダイヤモンドの品質がわかる?ダイヤモンド4Cってなに?
ご自身や大切な方へのプレゼントとしてよく選ばれるダイヤモンドジュエリー。
ダイヤモンドは地上で最も硬い鉱物であり、その硬さから「永遠の絆」や、長期にわたってその輝きを失わないことから「不変」、変わらぬ愛を象徴する石として、「純愛」という石言葉も持つとされています。愛の誓いを象徴するものとされているのでブライダルリングに使われていますよね。
記念のプレゼントとして相応しいダイヤモンドですが、よくお客様から「どれも一緒に見えるけど、どうしてすべて値段が違うの?」とお声をいただきます。

一見、同じに見えますが実はひとつひとつダイヤモンドの品質が違うのです。そんなダイヤモンドの品質を示すものが、4Cといわれるものです。



Pt ダイヤモンド
1.003ct E SI2 GOOD
¥990,000
Pt ダイヤモンド
0.518ct D VS2 3Excellent
\550,000
Pt ダイヤモンド
0.300ct D SI2 3Excellent
\214,500
ダイヤモンドの4Cを知り、ご自身の希望に合ったダイヤモンドジュエリーを見つけましょう!
ダイヤモンドの4Cって?どんな基準なの?
Carat(カラット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)、Cut(カット)の基準で評価され、品質が決まります。これを4Cといいます。
ダイヤモンドの4Cは世界共通で用いられています。ダイヤモンドひとつひとつには個性がありますが、共通の基準があることでダイヤモンドの品質が理解しやすくなっているのです。
それぞれのグレードが上がると、ダイヤモンドの品質のランクも高くなり、価格も上がります。
カラット
カラットとは重さの基準です。
大きさと間違われることが多いのですが、実は重さなんです。重さが増せば比例してサイズも大きくなり、希少性が増します。
1カラット=0.2gです。2.0ctは0.4g、1.0ctは0.2g…となります。0.1カラットの直径は約3.0㎜ほど。0.1ct増すごとに約0.6mm~約0.8㎜大きくなります。
カラー
カラーは色の基準です。
それぞれアルファベットで示され、カラーレス(無色)、ニアカラーレス(ほぼ無色)、フェイントカラー(わずかな黄色)、ベリーライトカラー(非常に薄い黄色)、ライトカラー(薄い黄色)の5段階に分けられます。
D~F | カラーレス(無色) |
G~J | ニアカラーレス(ほぼ無色) |
K~M | フェイントカラー(わずかな黄色) |
N~R | ベリーライトカラー(非常に薄い黄色) |
S~Z | ライトカラー(薄い黄色) |
D~Gランクといった無色なものほど価値が高くなってき、黄味が強くなればなるほど希少性は下がりますが、一定のラインを超えるとファンシーカラーという評価になります。
ダイヤモンドの中にはブルーダイヤモンドや、ピンクダイヤモンドなども存在します。2020年にはその美しさと希少性から評価を受けていたアーガイル産のピンクダイヤモンドの鉱山が閉山し話題になりましたね。
クラリティ
クラリティは内包物やキズの有無が基準です。
大きく次の段階に分けられています。
フローレス,インターナルフローレス | FL,IF | 10倍拡大しても天然の特徴なし、無欠点。超希少。 |
ベリーベリースライトリー インクルーテッド | VVS1 | 10倍拡大で内包物発見。しかし非常に困難。一般的には最高グレード |
ベリーベリースライトリー インクルーデッド | VVS2 | 10倍拡大で内包物発見。非常に困難だが、熟練鑑定士なら |
ベリースライトリー インクルーデッド | VS1 | 宝石鑑定士が注意深い観察で僅かな内包物発見。 |
ベリースライトリー インクルーデッド | VS2 | 拡大鏡で内包物発見が容易。しかし肉眼では発見できない。 |
スライトリー インクルーデッド | SI1 | 複数の内包物が拡大鏡で発見。しかし肉眼での発見は困難。 |
スライトリー インクルーデッド | SI2 | 場所とサイズによっては肉眼で確認が可能。 |
インクルーデッド | I1 | 注意深く探せば肉眼で内包物の確認が可能。 |
インクルーデッド | I2 | 肉眼で内包物の確認が可能。 |
インクルーデッド | I3 | 誰にでもはっきり内包物が確認できる。 |
VVS~VSクラスの欠点の少ないダイヤモンドが特に選ばれています。
カット
カットは宝石のカットと状態に対する基準です。
カットの違いでダイヤモンドの輝きは異なってくるのです。唯一、職人の腕が問われる基準となります。
Excellent | 最上級 |
Very Good | 理想的 |
Good | よい |
Fair | まずまず |
Poor | 基準を下回る |
最高ランクであるExcellentですが、3EX H&C、H&C EX、3EX、Excellentに細分されています。
3EX(トリプルエクセレント)とは、形や研磨、対称性の全項目でExcellentを得たときの最高評価になります。また、H&C(ハート&キューピット)とは、拡大鏡で観察したときにハートと矢の形が現れるものに与えられます。
婚約指輪のセンタールースなどでもよく使われていますね。
自分に合ったダイヤモンドの選び方!
ダイヤモンドの4Cをご理解いただけたでしょうか?ご自身の希望に合ったダイヤモンドの探し方をお教えいたします。
4Cの中で誰が見ても分かりやすい基準はカラット、次にカラーになります。内包物やカットは拡大鏡もしくはプロの方が確認しないと判断しづらい基準になります。
特にカラットは誰が見ても分かりやすいポイントになります。



1.003ct
0.518ct
0.300ct
同じ距離から着用写真を撮ってみました。1.003ctと0.300ctでは同じダイヤモンドでも大きさと雰囲気がガラッと異なっているのがご覧いただけるでしょうか。
胸元をより華やかにしたいときはカラットの大きいダイヤモンドを。もっと控えめでも…という方はカラット数を落としていくとご自身がつけたいシーンやファッションに合わせてお選びいただけます。
例えば、花嫁誰しもがあこがれる婚約指輪。大きなダイヤモンドにしたいけれど、予算と合わない…という方もいらっしゃるかもしれません。そんなときにも4Cの知識は役に立つのです。
人が目視でわかるポイントはカラットとカラーですので、婚約指輪に大きなダイヤモンドがご希望という方は、クラリティやカットのグレードを落とすと、ご希望に近いダイヤモンドも選べちゃうかもしれないのです。ぜひご参考にしてくださいませ。
オオミヤでは様々なグレードのダイヤモンドを揃えております。お気軽にご来店くださいませ。お会いできるのを楽しみにしております。
投稿者:一葉