【マリーン トルピユール トゥールビヨン】海で証明された精度の遺産

皆さまこんにちは。いつもoomiya心斎橋店のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は、ユリス・ナルダンの真髄を体現するモデル「マリーン トルピユール トゥールビヨン」をご紹介いたします。
■ 航海の命を預かった「海の時計」

ユリス・ナルダンは1846年の創業以来、航海用マリーンクロノメーターの名門 として名を馳せてきました。
19世紀から20世紀初頭にかけては、スイス・ル・ロックルの工房から生み出されたクロノメーターが、世界の海軍に供給されていたのです。
フランス、ロシア、アメリカ、日本など、多くの国の軍艦や探検船にユリス・ナルダンのクロノメーターが搭載されました。
当時、洋上での正確な時刻は 経度の測定=航路の安全そのもの を意味しており、船員たちの命を守る要でした。その信頼性ゆえに、ユリス・ナルダンは「海の精度」を象徴する存在となったのです。
■ 伝統を受け継ぐ「マリーン トルピユール」

「トルピユール」とはフランス語で「魚雷艇」を意味します。19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した小型高速艦のために開発された精密なマリーンクロノメーターに由来しています。つまりこの時計は、実際に海で命を預かってきた計器の直系モデル でもあります。
■ トゥールビヨンの革新性

この伝統的なマリーンデザインの中で、6時位置に配されたフライング・トゥールビヨンがひときわ目を引きます。
トゥールビヨンとは、重力による誤差を打ち消すために、テンプや脱進機といった心臓部を“回転するケージ”に収めて動かす仕組みですが、18世紀に誕生したこの発明は、今も時計技術の頂点とされる複雑機構となっています。
通常は超高級モデルや芸術的な一本に搭載されることが多いですが、ユリス・ナルダンはこれをシリシウム素材の最新エスケープメント と組み合わせることで、耐磁性・軽量性・潤滑不要という現代的メリットを加えることに成功しました。
つまりこのモデルのトゥールビヨンは、精度、防水性、長期間の高精度の維持、耐磁性をもたらし日常使い出来るという点で、単なる伝統的な機構ではなく、実用性と先進性を兼ね備えた“進化したトゥールビヨン” となっています。
■ まとめ
「マリーン トルピユール トゥールビヨン」は、ただ美しいだけのトゥールビヨンではなく、航海の歴史を支えたユリス・ナルダンだからこそ表現できる、伝統と革新の結晶 です。
もし“他のブランドにはない物語を持つ特別な時計”をお探しでしたら、是非このモデルを手に取ってみてください。

ブランド:ユリス・ナルダン
モデル:マリーン トルピユール トゥールビヨン
品番:1283-310-0AE/1A
ケース:42㎜
防水性:50m
価格:8,327,000円(税込)
その他特徴 :
パワーリザーブ約60時間
時、分、パワーリザーブインジケーター
ユリス・アンカーエスケープメント(コンスタント)付きフライングトゥールビヨン、ブレードテクノロジー
シリシウム製がんぎ車、ヒゲゼンマイ&アンクル
振動数:2.5Hz 毎時18,000振動
ドンツェ・カドラン製ホワイト グラン・フーエナメル文字盤
12時位置にパワーリザーブ表示
フォールディングバックル