【ブランパン】フィフティファゾムスのチタンブレスは実際どうなのか?
皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は、スイス最古の時計ブランドであるブランパン(BLANCPAIN)より、ダイバーズウォッチの原点にして頂点、「フィフティ ファゾムス オートマティック」をご紹介いたします。

フィフティ ファゾムス オートマティック
品番:5010-12B40-98S
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー1315)
素材:チタン
ベルト:チタン
防水:30気圧防水
サイズ:42.3mm
特徴:パワーリザーブ120時間
価格:¥2,992,000-(税込)
腕に吸い付くチタンブレスレット
今回のブログで最もお伝えしたいのが、このモデルから採用されたチタンブレスレットの完成度です。
- 驚きの軽さ: ダイバーズウォッチ特有の「重厚感」は見た目そのままに、手に取った瞬間に裏切られるような軽やかさがあります。
- 肌に優しい質感: 医療現場でも使用される最高級の「グレード23」チタンを採用。金属アレルギーを起こしにくく、肌馴染みが非常に良いのが特徴です。
- 緻密な仕上げ: サテン仕上げのリンクが光を程よく抑え、チタン特有のグレーがかった色味がブルー文字盤の鮮やかさをより一層引き立てます。
「大きな時計は疲れる」という常識を覆す、一日中着けていてもストレスを感じさせない至高の着け心地をぜひ店頭で体感していただきたいです。
パッと見は大きく感じると思いますが、大きいからこそ安定感もあり、一度馴染んでしまえばもう小さい時計は着けれません。(笑)
腕に当たる接地面が多いのもプラスポイントです。裏蓋が小さく腕に乗るようなタイプですと腕を下におろした時や振ったときに時計自体が揺れる感覚があります。慣れている方には土ってことありませんが、この揺れる感覚が嫌いな人も少なくないはずです。





デザインはプランパンの71ブレスレットのクラシックなスタイルを踏襲。1990年代初頭に登場した「71」は、手首にしなやかにフィットし、着け心地が良いことで知られています。新しいブレスレットはすべての面にきめ細かなサテン仕上げが施されています。ブランパンでは、ブレスレットのコマを連結させる新システムを導入しており、各コマは内側のくぼんだ部分で固定されています。このくぼんだ部分がブレスレットのサイズ調整を容易にする役割を担っています。特殊な工具は不要で、くぼみのネジを一般的なスクリュードライバーで回し、コマを取り外したり追加したりすることで、ブレスレットの長さを調節することができます。
ブランパン アビヤージュ
ブランパンのケースとブレスレットは、スイス北部のバーゼル近郊の町、ドレモンにあるブランパンの工房で自社製造されています。この工房は社内では「ブランパン アビヤージュ(BlancpainHabillage)」と呼ばれています。
チタン加工において重要なのは、「焦らず、丁寧に作業すること」です。ブランパン アビヤージュでもこの基本は徹底されています。というのも、チタンは非常に強く耐久性に優れた素材である一方、扱いを誤ると加工中に一瞬で燃え上がってしまう危険性があるためです。

フィフティ ファゾムスのケース側面の研磨は、ラグとケース本体の間につくられた精密なラインを損なわないよう、極めて精確な手作業が必要と言われています。
チタンのグレードでどう変わるのか?
機械式時計に広く使われているチタンは「グレード5」ですが、そのさらに上位に位置するのが「グレード23」、別名エクストラ・ローインクルージョン(ELI)です。両者の違いは主に純度にあり、グレード23は酸素の含有量が少ないため、より高い純度を実現しています。具体的には、酸素の割合が最大でも0.13%以下であることが条件とされています。
酸素量を抑えることで金属の破壊靭性は向上し、強度・軽量性・耐食性に加えて、しなやかさも兼ね備えた素材となります。こうした優れた特性から、グレード23は非常に優れた選択肢といえますね。ブランパンでもその性能を評価し、近年発表されたチタン製ケースの6つのモデルにこのグレード23を採用しています。

チタンは数多くの優れた特性を備えた素材ですが、その一方で、時計のケースやブレスレットを製造するうえでは大きな負担を伴う金属でもあります。高い硬度と靭性は完成品にとって理想的である反面、スティールやゴールドと比べて、加工や研磨の難易度は格段に高くなります。
ブランパンでは、他の金属と同じ工場でチタン製ケースやブレスレットの製造も行っていますが、その加工には専用のプロセスが求められます。使用する工作機械も異なり、チタン特有の性質に合わせた高度な技術と設備が必要とされているのです。
着用感
分厚くてずっしりとした見た目なので、着け心地はあまり良くなさそうと思われがちです。一度でいいので店頭で実際に腕に通してみてください。その軽さ、柔らかさ、一体感を感じていただけるはずです。
最初は「グレード23」にする意味はあるのかと疑いも抱いていましたが、実際に数日着用してみることでその意味を自分自身で体感することが出来ました。中々言葉で全てを表すのは難しいですが、「グレード5」に比べ質感が優しく角が立っていないのがブランパンの仕上げの特徴です。
全ての面をサテン仕上げにすることで見た目の落ち着きも生まれ、合わせかたも自由になります。



仕上げ工程の中でも、複雑な形状や多様なテクスチャーを表現する作業は、まさに職人の腕が問われる領域だと感じます。チタン製のフィフティ ファゾムスでは、ケース全体にサテン仕上げが施されていますが、その均一な美しさには思わず見入ってしまいます。
特に印象的なのは、ブラッシングの強さや繊細なラインの方向がしっかりと揃えられている点です。一見シンプルに見えても、その裏には緻密なコントロールがあることが伝わってきます。中でもラグとケースの境界部分は見どころで、シャープに切削されたラインが崩れることなく保たれているのは、相当な技術あってこそだと思います。
他を圧倒する「サファイアクリスタル」の輝き
文字盤とベゼルに目を向けると、そこにはブランパンにしか出せない「奥行き」があります。
多くの高級ダイバーズがセラミックを採用する中、ブランパンはあえてサファイアクリスタルをベゼルに使用しています。非常に硬い素材をこのドーム状にカットし、磨き上げるのは至難の業。 セラミックにはない、透明感のある艶と立体感は、かつてのプラスチック製ベゼルを現代の最高技術で再現した、ブランドのアイデンティティそのものです。



サンレイ仕上げが施されたブルーの文字盤は、光の角度によって鮮やかなネイビーから深海のようなダークブルーへと表情を変えます。チタンのマットな質感とのコントラストは、まさに大人の色気を感じさせます。



いかがでしょうか。
ブランパンの奥の深さはまだまだ計り知れませんが、少しでもブランパンの世界観をご体感いただければと思いますので、是非一度ご来店ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

