あなたの時計は大丈夫?時計は購入してからが重要です!意外と気にされていないアフターサポートについて。
皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
突然ですが、時計の保証は何が対象で、何が対象外かご存知でしょうか。
「保証対象で無償だと思ったのに有償になってしまった。」
「有償だと覚悟していたのに無償だった。」
こういった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は時計のご紹介ではなく、時計を買った後のアフター関連のことをお伝えしようと思います!
ぜひ最後までお付き合いください。
保証書の重要性

時計をご購入された際にカードや紙のような保証書が付属しますが、今お持ちの時計の保証書はどこに保管してあるか皆さん把握されていますか?
保証書は「正規品証明書」でもあります。
紛失された場合、その製品が正規品であることの証明ができなかったり、正規保証サービスが受けられなくなるなってしまいます。
時計の販売店は、大きく分けて「正規販売店」と「並行輸入店」の2種類があります。
各ブランドの保証書は、正規販売店だけが発行できる大切な書類です。保証書には時計の品番や個体番号が記載されており、その時計が正規ルートで販売されたものであることを証明する役割を果たしています。そのため、保証書がないと正規品であることを証明できず、ブランドが提供する正規メンテナンスや保証サービスを受けられないケースがあります。保証書の再発行は基本的にできません。
「正規店で購入したのに、保証書をなくしてしまった…」
そんな場合でも、多くのブランドでは保証書の再発行は基本的にできないため、せっかく正規店でご購入いただいた時計のメリットを十分に活かすためにも、保証書は時計本体とは別に、安全な場所で大切に保管することをおすすめします。
無償と有償の違い
時計をご検討・ご購入される際に、「初期不良」や「自然故障」という言葉を耳にすることがあると思います。また、修理のご案内では「無償対応」「有償対応」という言葉もよく使われますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
まず無償対応とは、メーカー保証の対象となる不具合に対して、メーカーが責任をもって修理や点検を行うことを指します。そのため、お客様に修理費用をご負担いただくことはありません。一方で有償対応は、メーカー保証の対象外と判断された場合の修理です。落下や衝撃、水入り、誤った使用方法などの外的要因による故障は、お客様のご負担での修理となるケースが一般的です。
では、「初期不良」と「自然故障」はどのような違いがあるのでしょうか。
初期不良とは、ご購入後おおよそ1年以内の保証期間中に発生した不具合のうち、製品側に原因があると判断されたものを指します。
一方、自然故障とは、時計をぶつけたり落としたり、水没させたりといった外的要因がなく、通常通り使用していたにもかかわらず発生した故障のことです。機械式時計は数百点もの精密な部品で構成されているため、どれだけ丁寧に扱っていても、内部部品の不具合や個体差などにより予期せぬトラブルが起こる可能性があります。
もちろん、ご購入時には長く快適にお使いいただくための注意点や取り扱い方法をご説明しています。しかし、それらをしっかり守っていても、私自身のこれまでの経験では、ごく稀に自然故障が発生するケースもありました。そのような場合は、メーカー保証の条件を満たしていれば無償で修理・対応してもらえるケースが多いため、ご安心ください。
反対に、落下や衝撃による破損、リューズの閉め忘れによる水入りなど、外的要因が原因と判断された場合は保証対象外となり、有償修理となります。
GMC保険
当ててしまった、落としてしまったことが原因で故障となった場合は有償で自己負担になってしまいますが、当店がご用意している「GMC保険」に加入していれば保険会社が補償してくれるケースもあります。
全国の正規販売店の中から厳選されたメンバーズショップだけのサービスとなっております。



GMC保険とは簡単に説明すると事故保険です。
車両保険と同じように事故がなければ保険が必要になることはありませんが、万が一事故が起きてしまった場合は保険適用で修理をすると思いますが、時計も同じで、万が一当てたり、落としたりしてしまって時計が故障した場合に保険適用で修理が可能です。
私も一度経験がありますが、ショーケースに時計を当ててしまって、ガラスに傷が入ってしまい、ガラス交換の修理が保険適用になってくれたので、その時は保険に加入しててよかったと心の底から思いました。(笑)
ただし、盗難や水没に関しては対象外となりますのでご注意ください!
長く愛用するために
自然故障や事故による故障などないのが一番ですが、それ以外のことでも時計を良い状態で使い続けるために当店でご用意しているアフターサービスを定期的に受けていただくことをおすすめします。
【精度チェック】
時計の精度を専門機器で計測いたします。機械式時計の精度は、動力源のゼンマイの巻上量や時計の姿勢など、使用条件により日々変化します。また、ご購入間もない時計でもクロノメーター合格基準を超える進みや遅れの症状が出ることがあります。お使いの時計の日差が平均何秒あるかをお調べいたします。
機械式時計は誤差が生じるものですが、それが標準なのか、異常があるのか、私たちにご相談ください。
【磁気帯び検査】
時計は強い磁気を受けると遅れ、進み、止まりの症状が出ることがあります。もし磁気帯びにより正確に時を刻むことができなくなった場合は、専用機器で磁化した部品の磁気を取り除くことにより、時計は元の精度を回復することができます。部品に強い磁気が残った場合はメーカー修理になる可能性もあります。
誤差が激しいと感じた方はこの磁気帯び検査で引っかかる方がほとんです!
自分では気をつけているつもりでも磁気帯びしていたり、日常生活の上で完全に避けることは難しいです…。
磁気帯びすること自体がダメなわけではなく、そのまま放置するとどんどん精度に影響が出たり、最悪の場合止まってしまう可能性もありますので、そうならないために定期的に点検が必要です。
【クリーニング】
汚れを長期間そのままにしておくと錆びの原因になり、故障に繋がるリスクが高まります。錆びを防ぐために超音波洗浄機にかけて隙間にあるホコリや汚れを除去します。
時計の一般的な素材、ステンレススティールも全く錆びないわけではありません。汗や水分を含んだまま放置しているとだんだんと錆びてしまい、こちらも最悪の場合故障に繋がってしまいます。私が販売員になってから1度だけ経験したことがあるのですが、5年ほど1度もクリーニングをしたことがなく、かん元のバネ棒が錆びにより固まってしまい、ベルトが外せないということがありました。そうならないために日頃からこまめにクリーニングを行って、清潔に保つというのももちろんですが、錆びを防ぐことも大事です。
まとめ
「時計を買う」ことを目標や憧れを抱く方が多いと思いますが、達成してしまうとそれに満足してアフターケアを怠ってしまったり、知らないまま過ごしてしまったりという方は少なくありません。今回ご紹介したように、時計を長く安心してお使いいただくためには、ご購入後のアフターサービスや保証内容を正しく理解しておくことが大切です。保証書は正規品であることを証明する重要な書類であり、再発行ができないブランドがほとんどのため、大切に保管していただくようお願いいたします。また時計は定期的な精度チェックや磁気帯び検査、クリーニングを行うことで、不具合の早期発見や故障予防につながります。
時計は買って終わりではなく、買ってからが重要になります。大切な時計をより良いコンディションで長く愛用していただくためにも、ぜひ当店のアフターサービスをご活用ください。ご不明な点や気になる症状がございましたら、どんな些細なことでもお気軽にoomiya京都店までご相談ください。
投稿者:青木

