【ジラール・ぺルゴ】新作はなぜ100万円高くなったのか?皆さんの疑問に答えます!

皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

先日の台風はすごかったですね。
京都も丸一日大雨が降るのは久しぶりに感じました。
電車の遅延などで何かしらに影響があった方もいるかと思いますが、今日からまた数日は天気がいいみたいなので、気持ち良く過ごせますね。

さて、本日はもうすでにご覧になった方が多いと思いますが【ジラール・ぺルゴ】が6月頭に発表した新作「ロレアート フィフティ」について、皆さまが密かに感じているであろう疑問にお答えしたいと思います!

時計は○○が多いと値段が上がる

私は映画でも漫画でもなんでも先に結論を知りたくなってしまう性格なので、こちらでも先に結論から言います。(笑)
ずばり「手間」です。
1本を完成させるまで数々の工程や、かかってしまう時間など全てをひっくるめて手間と言います。その手間がかかればかかるほど、完成品の値段があがってしまうのが高級腕時計なんです。
今回発表された「ロレアート フィフティ」は現行モデルよりもさらに手間がかかった1本となっております。

例えば、今回採用されたエナメルダイヤルです。

一般的な文字盤とは異なり、ガラス質の釉薬を何度も塗り重ね、その都度800℃前後の高温で焼成するという工程を繰り返して完成します。焼成のたびに色味や表情が変化し、わずかな温度差や時間の違いでも割れや歪みが生じるため、一枚の文字盤を完成させるだけでも高度な技術と長い時間を必要とします。
さらに、「ロレアート フィフティ」では、このエナメルダイヤルにロレアートを象徴するクル・ド・パリ(ピラミッド)模様を組み合わせることで、見る角度や光の当たり方によって異なる表情を楽しめる仕上がりとなっています。深みのある色彩と立体的な陰影は、量産では決して生み出すことのできない特別な魅力と言えるでしょう。もちろん、手間がかけられているのは文字盤だけではありません。ケースやブレスレットはサテン仕上げと鏡面仕上げを細かく使い分け、ロレアートならではの八角形ベゼルの美しいラインを際立たせています。こうした外装の仕上げにも熟練した職人の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。

ムーブメントの受けには美しいコート・ド・ジュネーブ装飾、地板にはペルラージュ、面取りされたブリッジなど、高級時計に求められる伝統的な仕上げが惜しみなく施されています。また、18Kピンクゴールド製のローターには「GP」のモノグラムがあしらわれ、シースルーバックからその精緻な動きを楽しむことができます。

プロが見る時計の良し悪し

「価格が高い=良い時計」というわけではありません。もちろん価格には理由がありますが、本当に注目するのはその時計にどれだけ時間と技術が注ぎ込まれているかという点です。

例えば、今回の「ロレアート フィフティ」に採用されているエナメルダイヤル。一見すると美しい文字盤という印象ですが、色の深みや艶、インデックスとのバランス、光の反射まで細かく確認します。エナメルは何度も高温で焼成を繰り返すため、均一に仕上げるだけでも非常に高い技術が必要です。その難しい工程をクリアした文字盤だからこそ、写真では伝わらない奥行きや表情が生まれます。
次に見るのがケースやブレスレットの仕上げです。ロレアートのような一体型ブレスレットは、ケースとブレスレットが一つのデザインとしてつながっているため、わずかなラインの乱れや仕上げの違いも目立ちます。サテン仕上げと鏡面仕上げの境界が美しく揃っているか、八角形ベゼルのエッジがシャープに仕上げられているかなど、こうした細部はブランドの技術力が最も表れる部分です。
そして忘れてはいけないのがムーブメントです。スペックだけを見れば、パワーリザーブや精度など数字で比較できますが、それだけではありません。ブリッジの面取りやコート・ド・ジュネーブ、ペルラージュといった装飾が丁寧に施されているか、部品一つひとつが美しく仕上げられているかなど、「見えない部分へのこだわり」も重要なポイントになります。

さらに、時計全体としての完成度も文字盤、ケース、ブレスレット、ムーブメント、それぞれが優れていても、デザインやサイズのバランスが取れていなければ、一本の時計としての魅力は半減してしまいます。1975年の初代ロレアートから受け継がれるデザインを守りながら、現代の技術でブラッシュアップされている「ロレアート フィフティ」は、その完成度の高さも大きな魅力です。派手なデザインや知名度だけで判断するのではなく、職人がどれだけ手間をかけ、どれだけ妥協なく仕上げたか。その積み重ねが、長く愛用できる価値や所有する満足感につながります。

ロレアート フィフティ爆誕

2025年にロレアートが誕生して50周年経ちました。
そんな記念すべき年にロレアートがリニューアルして限定モデルが登場。
そして今年も新たなロレアートが4つも登場しました。

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ロレアート フィフティ
品番:81008-11-3530-1CM
価格:\3,432,000-(税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバーGP4800-2605)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:150m(15気圧)防水
ケースサイズ:39mm
その他特徴:パワーリザーブ約60時間
クル・ド・パリ模様を施したブルーエナメル文字盤

今回のロレアートフィフティ4モデルの中で、皆さんの一番目を惹くモデルはブルーエナメルではないでしょうか。
過去にも限定モデルでエナメル文字盤が登場していますが、今までと違って今回のモデルはクル・ド・パリ模様を施したダイヤルにブルーエナメルを塗布でしているためより立体感が生まれます。

技法としてはグランフー・エナメルと呼ばれるもので、800度以上の高温で焼成する工程を何度も行います。
ジラール・ぺルゴは塗って焼いてを最低でも5回は繰り返します。
なぜそんなに繰り返すのかというと、例えばお水を沸騰させたときにぐつぐつと泡ができては弾けて無くなる現象を見たことがあるかと思いますが、エナメルも同じです。800度以上の高温で熱するとぐつぐつと泡ができ、その弾けた跡が残ってしまうので跡を消す為に何度も繰り返していきます。そして焼き終えたダイヤルにインデックスセッティング用の穴をあけます。この穴をあける作業でダイヤルが割れてしまう恐れがあります。割れてしまえば作り直しではなく破棄です。
エナメル文字盤は作った全体の3割しか完成しないと言われており、非常に繊細で、手間がかかってしまいます。

そしてロレアートでは珍しく日付表示がこちらのモデルにはありません。
エナメルの綺麗さを崩すことなく、ダイヤル一面堪能することができるのが意外に好評です!



ロレアート フィフティ
品番:81008-11-3627-1CM
価格:\3,223,000-(税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバーGP4800-2429)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:150m(15気圧)防水
ケースサイズ:39mm
その他特徴:パワーリザーブ約60時間
クル・ド・パリ模様を施した18Kソリッドゴールドダイヤル

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ダイヤルには18Kゴールドが使用されています。
他のブランドでもよく金色のダイヤルがあるかと思いますが、それはほとんどがメッキ加工もしくは塗装です。
今回のモデルでは加工ではなく地板にゴールドを使用し、その上からピンクゴールドの加工が施されており、そうすることで素材そのものの輝きを保ってくれるので加工ではなく素材本来の輝きがあります。

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ロレアート フィフティ
品番:81006-11S3597-1CM
価格:\3,388,000-(税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバーGP4800-2745)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:150m(15気圧)防水
ケースサイズ:36mm
その他特徴:パワーリザーブ約60時間
ベゼルに64石のブリリアントカットダイヤモンドをセット

ダイヤモンドはすべて同じ大きさではなく、5種類の異なるサイズを8つの角から順番に小さくなるように合計で64石セッティングされています。またブリリアントカットが施されているためただの装飾ではなく、1つ1つがしっかりと輝いてくれます。
石にはグレインセッティングという、爪で石を抑えて固定する方法で指輪なども同じような方法で固定されますが、ただの爪留めと違って服などが引っ掛かりにくいのが最大の魅力です。引っ掛かりがあると服を傷めるだけでなく、石をセッティングしている爪もだんだん緩くなってくる恐れがあるので、ギリギリまでその凹凸をなくすように磨かれています。



ロレアート フィフティ
品番:81006-11-3626-1CM
価格:\3,223,000-(税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバーGP4800-2429)
ケース素材:ステンレススティール
ベルト:ステンレススティール
防水:150m(15気圧)防水
ケースサイズ:36mm
その他特徴:パワーリザーブ約60時間
クル・ド・パリ模様を施した18Kソリッドゴールドダイヤル

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39mmと同じ仕様で36mmも登場しました。
36mmにサイズダウンしたことによって、男性・女性どちらにも高い魅力を実感していただけます。

金額の妥当性は?

ロレアートフィフティが登場してから見た目の変化などが注目されているかと思いますが、個人的にはムーブメントの変化こそがこのモデルの最大の魅力だと感じています。
先端技術と伝統を融合した、完全新設計の自動巻ムーブメント「GP4800」は設計、開発、製造の全てを自社一貫で、数年にわたる期間を経て完成しました。

今回意外と好評だと感じたのが、現行のロレアートはパワーリザーブが約54時間ですが、ロレアートフィフティは約60時間と約6時間伸びた点です。やはり実用的に使っていく上でパワーリザーブは長い方が嬉しいですよね。
その過程として、ただ香箱を大きくしたのではなく、脱進機(アンクル、ガンギ車、ローラー)にはテンプのすぐ下、地板に刻まれたエングレービングが示す通りをシリウム(シリコン)素材を採用することによって、軽量化、疲労劣化が生じず、摩擦の低減などエネルギー消費を最小限に抑えることで結果的にパワーリザーブを伸ばすことに成功しました。
また時計の心臓部とも言われるテンプ調速機構には一般的なテンプではなく、より高性能な可変慣性テンプが採用されています。
てん輪にはホワイトゴールド製の調整用スクリューを4つ搭載しており、精度を高く保ちやすいだけでなく、安定性が高く、衝撃に対する耐性にも優れています。「GP4800」に搭載している可変慣性テンプと同機構はこれまでグランド・コンプリケーション、ネオ・コンスタント・エスケープメント、ロレアートスケルトンといった高付加価値モデルのみに採用されていました。
価格だけを見ると高価に感じるかもしれませんが、技術や手間、そして230年以上受け継がれてきたジラール・ペルゴの時計製造技術まで含めて考えると、「ロレアート フィフティ」は価格以上の価値を持つ一本と言えます。

今回のロレアートでGPが進む道筋は?

これまでロレアートは1975年の誕生以来、第1世代から第6世代へと進化を重ねてきました。その中でケースサイズやムーブメント、ダイヤルデザインなど細かなアップデートは行われてきましたが、「ロレアートらしさ」というデザインの核は一切失われていません。

今回のロレアート フィフティも、その考え方は同じです。八角形ベゼルや一体型ブレスレットといったアイコンデザインは初代への敬意を感じさせながら、中身には最新技術を惜しみなく投入しています。新設計ムーブメント「GP4800」の採用、シリコン製脱進機、可変慣性テンプ、約60時間のパワーリザーブなど、目に見えない部分の進化にこそ、ジラール・ペルゴが目指している時計づくりの姿勢が表れています。近年の高級時計市場では、デザインを大きく変更したり、限定本数を強調したりするブランドも少なくありません。しかしジラール・ペルゴは、230年以上にわたり培ってきた技術を土台にしながら、「時計そのものの完成度」を高めることを選び続けています。だからこそ、派手さではなく、本質を求める時計愛好家から高い評価を受けているのでしょう。

今回ご紹介した4モデルは、それぞれ異なる魅力を持っています。
・エナメルならではの深みを楽しめるブルーダイヤル。
・素材そのものの輝きを味わえる18Kソリッドゴールドダイヤル。
・ジュエリーのような華やかさを備えたダイヤモンドセッティングモデル。
・そして男女問わず着用しやすい36mmケース。
どのモデルにも共通しているのは、「手間を惜しまない時計づくり」です。
価格だけを見ると決して安い時計ではありません。しかし、その価格の背景には、一つひとつの部品を仕上げる職人の技術、230年以上受け継がれてきた伝統、そして最新技術への挑戦があります。スペックだけでは語り尽くせない魅力が、このロレアート フィフティには詰まっています。写真や文章では伝えきれない美しさや質感を、ぜひ店頭で実際にお手に取ってご覧ください。

スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
投稿者:青木