セイコーSBEJ029とは?SBEJ027との違い・選び方をわかりやすく解説【GMT搭載ダイバーズ】
その時計は、写真じゃ伝わらない。
腕時計というのは不思議なもので、どんなにスペックを読み込んでも、どれだけ画像を眺めても、「これは自分に合っている」とわかるのは、いつも実際に手に取ったときです。今回ご紹介するセイコーのSBEJ029も、まさにそんな時計です。一見シンプルなようでいて、実際に見て、触って、巻いたときに初めて感じる質感の説得力があるモデルです。このブログでは、SBEJ029と兄弟機であるSBEJ027の違いを、ご紹介します。
青が語る「旅」と「覚悟」のデザイン

SBEJ029を一言で表すなら、「深く、美しく、頼れる」。それはまるで、遠くの海に向かって一人で舵を切るような、そんな気持ちにさせる時計です。ダイヤルは、光の加減によって表情を変えるブルーとなっております。ただの青じゃありません。深海のような静けさを持ちながら、太陽が射した瞬間には空のような透明感を見せます。この青には、旅に出る前の高揚感や、まだ見ぬ世界に思いを馳せる
余白のようなものが感じられます。
この時計は、腕に巻いて初めてわかる




私はこれまでに数百本以上のセイコーの時計を試してきました。ですがこのSBEJ029、SBEJ027は、その中でも現物を見てはじめてわかるモデルです。手に持ったときの重量感。ケースとベゼルの質感。GMT針の存在感と、ダイヤルとのコントラスト。そして何より、自分の腕に乗せたときに感じる“しっくり感”。これは、どれだけSNSで写真を見ても、レビューを読んでも、絶対に伝わらない体験です。
だからこそ、私は声を大にして言いたいのです。「気になるなら、絶対に店頭で見てみてください」と。
SBEJ027は「歴史を身にまとうような感覚」。ダイヤルの深さや針のトーンが放つ“語りかけてくるような重み”があります。
一方SBEJ029は「開放感と軽やかさ」。ブルーとホワイトのツートンベゼルが目を引き、カジュアルスタイルに見事に映えます。まるで海辺で過ごす休日のような時計です。
モデル概要の違い
■ SBEJ027|60周年記念限定のクラシックブルー
2023年、セイコーダイバーズ誕生60周年を記念して世界限定6000本で登場。ダイヤルとベゼルは深みのあるネイビーブルー、インデックスや針にはゴールドトーンがあしらわれ、クラシックな高級感と歴史的背景を纏っています。このモデルは、1965年の初代セイコーダイバーズへのオマージュでもあり、「伝統+革新」の象徴といえる1本です。
■ SBEJ029|ブルー×ホワイトの爽やか系GMT
2024年登場のSBEJ029は、ホワイト×ブルーのベゼルカラーが爽やかさを演出。インデックスはシルバー基調で全体にシャープな印象があり、リゾート感・清潔感のあるデザイン。もちろん中身はSBEJ027と同じく、最新のGMT機能付きキャリバー6R54を搭載しています。SBEJ027はやや渋めのクラシックブルーにゴールドのアクセントで記念モデルらしい風格。SBEJ029はカラーリングに清涼感があり、アクティブでリゾート感のある装いが特徴です。
■どちらを選ぶ?タイプ別おすすめ
SBEJ027(60周年限定)を選ぶべき人
・記念モデルに惹かれる
・深みのあるブルーとゴールドの組み合わせが好き
・レトロな雰囲気のダイバーズを探している
・「他人と被りたくない」時計を求めている
→セイコーの歴史と誇りを腕に宿す1本
SBEJ029(現行モデル)を選ぶべき人
・爽やかで軽快なダイバーズが好き
・リゾート感ある時計が欲しい
・スーツよりTシャツに似合うGMTを探している
・実用性+コーディネート重視の方
→ ファッション性と実用性を両立した万能モデル
その一歩が踏み出せる、KING SEIKO・セイコーダイバーズウォッチ60周年フェア2025開催中!
【KING SEIKO・セイコーダイバーズウォッチ60周年フェア開催情報】
・開催期間:2025年7月11日(金)~8月31日(日)
・開催場所:oomiya 和歌山本店
・内容:フェア期間中、セイコープロスペックスをご購入いただいたお客様にセイコーダイバーズ60周年ロゴ入りトートバッグをプレゼントいたします。※なくなり次第終了となります。
フェア期間中は、SBEJ029とSBEJ027をじっくり比べられる絶好の機会となっております。また、フェア限定のノベルティや特典も用意されています。購入するかどうかは別としても、この2本を直接触れる体験ができるチャンスは、今しかありません。
まとめ
セイコーのSBEJ027とSBEJ029。どちらも本格的なGMTダイバーズでありながら、その存在意義は真逆ともいえるほどです。「歴史に酔いたいなら027」、「今を楽しみたいなら029」。選ぶのは、あなたがどんな物語を腕に巻きたいかだけです。写真だけでは、まだ半分しか魅力は伝わりません。できればこのブログを読んだその日に、店頭に足を運んでみてください。きっと、自分の中で「この時計を着けて生きたい」と思える瞬間が訪れるはずです。
投稿者:木村