インヂュニア・オートマティック40mmと35mmを比較してみた～IWC～

こんにちは！
本日は『IWC』より「インヂュニア・オートマティック４０」と新作「インヂュニア・オートマティック３５」を比較してみます。

インヂュニアとは

ドイツ語で「技術者（Engineer）」を意味し、その名の通り技術者や科学者向けに設計された、耐磁性を備えた実用的な高性能時計として誕生しました。
1955年に初代モデルが耐磁性と防水性を両立した革新的モデルを発表。
その後、1976年にジェラルド・ジェンダ氏がデザインした”インヂュニアSL”を発表。

ジェラルド・ジェンダとは

ジェラルド・ジェンダは、ジュネーブ出身の伝説的な時計デザイナーで「時計界のピカソ」と称され、時計好きの方であれば一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか？？ジェラルド・ジェンタは、【パテック・フィリップ】のノーチラス、【オーデマ・ピゲ】のロイヤルオークをデザインしたデザイナーです。その他にも【オメガ】のコンステレーションのCラインケースであったり、様々の時計のデザインに関わってきました。
その有名なジェラルド・ジェンタが1970年代にデザインした「インヂュニアSL」を復刻したモデル「インヂュニア・オートマティック40」が発表されました。

　　　　インヂニア・オートマティック40　　　　　　　　　　　インヂュニア・オートマティック35　　

「インヂュニア」のデザインで最も目を引く要素が、5本の多角形ビスでケーシングリングに固定された、特徴的なラウンド型のベゼルです。優れた技術的機能を果たすこれらのビスは、常に同じ位置に配置されています。
ベゼルは機械加工により一片のソリッドメタルから作られ、表面に手作業で丁寧なポリッシュ仕上げとサテン仕上げが施されています。文字盤デザインとして40mm、35mmともにデザイン面では特段の変化はございません。ブラックの文字盤は短い線が90度の角度で互いに組み合わされた独特のグリッド構造で、夜光塗料を塗布したロジウムメッキの針とアップライト・インデックスが優れた視認性を確保します。

「インヂュニアSL」のデザインに見られる大胆な美的要素を反映しながら、人間工学、仕上げ、技術の点で最高水準を叶えています。ステンレススティール製のケース、ベゼル、ケースと一体化したH型リンクのブレスレットはすべて、表面に入念なポリッシュ仕上げとサテン仕上げが施されています。ケースとブレスレットは人間工学に基づいて注意深く再設計され、ごく細やかなディテールにも改良が加えられています。

ブレスレットの仕上げに40mmと35ｍｍに違いがありました！
40mmのステンレススティールブレスレットは全体的にサテン仕上げとなっておりますが、35mmでは中央のリンクがポリッシュ仕上げとなっています。
どちらも細かなブレスレットコマとなっており装着感も良好です。

従来インヂュニア・オートマティックは耐磁性を持たすために裏蓋の内側に軟鉄性インナーケースを施しています。
40mm径では軟鉄性インナーケースを施していますが、35ｍｍ径ではサファイアクリスタルガラスのシースルーバックよりムーブメントを鑑賞することができますが、軟鉄性インナーケースは施されていません。ローターはゴールドメッキのローターとなっています。

ケースサイドなどの作りこみは同じですが、40mm径は厚さ：10.7mmに対して35ｍｍ径は厚さ：9.4ｍｍと1.3ｍｍ薄くなっています。リューズの両サイドには新設計のリューズプロテクターを備えており、リューズを保護する役割を担っています。
また、ケースと新たに開発されたミドルリンク・アタッチメントが、細い手首にも極めて快適な装着感を実現します。

筆者、坂本の腕周りが約１６ｃｍでの比較となり４０ｍｍ径でジャストサイズ、３５ｍｍ径で少し小ぶりな印象になりました。
手首が細い方や小ぶりな時計がお好きな方は３５ｍｍ径もありかなといった印象を受けました！
是非、店頭に着け比べてみて下さい。
※タイミングによっては４０ｍｍと３５ｍｍの着け比べができない場合がございますので予めご了承ください。