【ジラール・ぺルゴ】ロレアートの歴史に迫る。「第一弾」

皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

本日は【ジラール・ぺルゴ】から時計のご紹介ではなく「ロレアート」について詳しくお話したいと思います。

「ロレアート」について皆様はなにを知っていますか?
・ラグジュアリースポーツウォッチ
・8角形のベゼル
・クル・ド・パリ装飾が施された文字盤
・自社製キャリバー搭載
・薄型ケース
・42ミリ、38ミリの2サイズ
大まかに言うとこれぐらいでしょうか。
他にもこれ知ってるよ!というのがあれば、ぜひ教えてください!

今回は皆様が知っていそうなこと以外で「ロレアート」について順番に深堀りしていこうと思い、まずは歴史についてです!
ぜひ最後までお付き合いください。

1975年スタート

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ロレアートは1975年に初めて発表されました。
イエローゴールドの8角形ベゼルと、ブレス一体型のケース、高級スポーツウォッチとして登場。
そしてスイス初となる32,768Hzのクォーツムーブメントが搭載されていました。

【1984年】
ロレアートの第2世代モデル。横長のステンレスブレスレットのコマをイエローゴールド製の中ゴマでつなぐ特徴的なH型ブレスを初採用。均時差を表示するイクエーション・オブ・タイムという平均太陽時と実際の太陽時の差を表示する機能に加え、星座表示まで備えたクォーツムーブ搭載の複雑系天文時計もラインナップした。
ブレス中央の平面的なストライプ模様を、本作ではベゼル同様、ポリッシュ仕上げとした立体的なイエローゴールドのコマに変更。シリーズの特徴であるH型ブレスの原形が完成した。初代モデルから繊細な針とインデックスの仕様は継承。

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【1995年】
自社製キャリバーGP3100を搭載した自動巻きモデルが登場。ケース径が拡大し、ベゼルも大型となった一方、上品な薄型スタイルにして、H型ブレスのデザインも一新。
この第2世代からステンレスケースが主流となる。薄型自動巻きムーブメントの採用で、ケースの厚さがダウン。
ベゼルは8角形とラウンドを融合した形状となる。
H型ブレスは中ゴマが横長となって現行品に近いスタイルに。文字盤にはクル・ド・パリ状の装飾を施した。

【1996年】
1996年のアトランタオリンピックを記念してブルー・ブラック・シルバーが333本ずつ、計999本限定販売されたモデル。「ロレアート オリンピコ」はコレクション初のクロノグラフ機能を搭載。
30分積算計、12時間積算計、スモールセコンドを擁した横並びの3カウンター仕様で、外周にはタキメーターを装備。
クロノグラフの特性に合わせ、全体のスタイルがスポーティな印象に。
8角形ベゼルの幅が増し、ケースサイドにはリューズガードを設置。針は太めのペンシル型で、インダイヤルの外枠も丸みを帯びた立体型に。

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【2003年】
第3世代の「ロレアート Evo³」が登場。8角形ベゼルやブレス一体型ケースの特徴はそのままに、ケースがより大ぶりとなった。写真は2006年に発表されたムーンフェイズ、パワーリザーブ、ビッグデイト表示機能付きのコンプリケーションモデル。
それまで鏡面だった8角形ベゼルの前面をサテン仕上げにするなど、ケースをポリッシュ&サテンを使い分けたコンビネーション仕様に。またH型ブレスの中ゴマも大型化し、全体をソフトなラインに作り変えた。

【2016年】
ロレアートの3針が限定225本で復活。
随所をモダン化させつつ、よりオリジナルに近いデザインに。ケースサイズは42ミリ。
ケースとベルトにはステンレス素材を採用。
鏡面磨きのベゼルが復活。
12時位置にはオリジナルと同じGPロゴをセット。
ケースサイズに合わせた自社製キャリバーGP1800を搭載しており、自動巻き付き。

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【2017年】
2016年に限定モデルが誕生した翌年に私たちが店頭で見ている現在のロレアートが発表され、ロレアートはレギュラーモデルとなりました。限定モデルから大きな変化はありませんが、ベゼルの仕上げがポリッシュ仕上げからサテン仕上げに変更されました。
そして現在のロレアートが第4世代となります。

小話編

  • 名前の由来
    「ロレアート」は当時クロノメーター検定に合格したことから「Laureato(ロレアート)」、イタリア語で「資格を有するもの」という意味をこめて、当時のジラール・ペルゴ イタリアの代表の提案で名付けられました。1967年に公開された、マイク ニコルズの有名な映画「卒業( IL LAUREATO(ロレアート))」にもリンクしています。また当時、ロレアートは「ラグスポ」ではなく「スポーティシック」なモデルとして誕生しました。
  • 唯一のクォーツムーブメント搭載
    1975年に初代のクォーツムーブメント搭載のロレアートを発表していますが、他ブランドのラグスポではオーデマ・ピゲのロイヤルオーク、パテック・フィリップのノーチラス、ショパールのアルパインイーグルなど続々と出していますが、ジラール・ぺルゴ以外は初代から全て機械式でした。
  • 縁起が良い数字
    ベゼルの8角形は「8」という数字が縁起が良いことから採用されたとも言われています。
  • 10年以上も開発にかかった
    当時はパソコンなどない時代で1つのモデルを開発するのに10年以上もの時間がかかると言われており、ロレアートは1975年に発表されておりますが、そこから遡って1965年ぐらいから開発されていたということです。

第二弾は「ムーブメントについて」ご紹介させていただこうと思っておりますので、お楽しみに!

投稿者:青木