毎年恒例!モルガンスタンレー銀行が発表した時計業界の動向が面白過ぎた?

皆様こんにちは。
いつもoomiya京都店のブログをご覧いただき誠に有難うございます。

時計業界のみならず各業界の「今」を知る指標というのは多くあります。
私たちの業界では特に「モルガンスタンレー銀行」が毎年発表するデータが非常に興味深く有効なデータとして紹介されます。
今回の記事では現在のスイス時計業界の動向を少しでも知っていただければと思いますので、最後までお付き合いください。

データから何が分かるの?

毎回発表されるデータの中で特に興味深く見ていただきたい項目が3点です。
一番左の項目(年間売上)、左から2つ目(生産本数)、一番右の項目(平均単価)をご覧いただければわかりやすいと思います。

毎年恒例!モルガンスタンレー銀行が発表した時計業界の動向が面白過ぎた?-etc・・・ -Top-50-Swiss-Watch-Brands-2023-Rolex-still-growing-morgan-stanley-luxeconsult

2024年の【IWC】を参考にデータをご覧いただくと、売上の順位は14位となっています。
年間売上…548CHFm
生産本数…120,000本
平均単価…6,049CHF(\1,028,330円)
(2025年3月のスイスフランは1CHF=約\170円)

2025年は面白い1年だった?

2025年は各ブランドアメリカによる関税政策や中国の不動産バブルの影響など非常に難しい一年でした。
そんな各ブランドの傾向は2つ。
生産本数の減産と平均単価の上昇です。

毎年恒例!モルガンスタンレー銀行が発表した時計業界の動向が面白過ぎた?-etc・・・ -Morgan-Stanley-x-LuxeConsult-Top-50-Watch-Brands-in-2025-2048x1949-1

2025年は2024年から順位を14位から12位へと上昇させた【IWC】を見てみましょう。
年間売上…573CHFm(約4.5%アップ)
生産本数…118,000本(約2%ダウン)
平均単価…6,432CHF(約6.3%アップ)
傾向と同様に減産と価格の上昇となっています。

2026年の予想と傾向は?

前述の平均単価が約6%アップの部分に、もっと高くなっているような気がするなど違和感を覚えませんか?
実際に時計の金額は上昇していますが、それと同時にスイスフランも上昇しています。
いわゆる為替の兼ね合いです。

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2025年3月は1CHF=約170円でしたが、現在の2026年3月では1CHF=約200円と約17%上昇しています。
年間売上…573CHFm
生産本数…118,000本
平均単価…6,432CHF(約1,286,400円)→約25%アップ
じつはこの為替の影響も相まって、約26万円の値上がりとなっています。
しかしながら時計を日本国内で購入すると海外で購入するより安いという事実が示す通り、この金額がすぐに反映されるわけではなく、各国の経済状況を考慮した価格設定となっています。

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ただし、このまま価格が本国と比較して25%も安くなっているという事実をほったらかしにすることは出来ないはずです。
本国が毎年のように価格を上昇させているのと同じか、それ以上のスピードで日本も価格改定を行うのは2026年も変わらないと言い切れるのではないでしょうか?

時計業界の2極化が進む?

もう一度ランキングに目を向けて見ましょう。
ランキング上位の顔ぶれに大きな変化はないものの、平均単価が高く生産本数が少ないブランドがランキング上位に進出しています。
これらは大きなグループに属さず、独立して時計作りを行うブランドです。

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グループに属するメリットは価格の上昇を各ブランドで分散させることができるなど沢山ありますが、デメリットはブランドの個性が出にくくなる事。
近年ではブランドや時計に個性を求める反面、金額は問わないという方も多くなっています。
その中でも【限定モデル】の売れ方は非常にはやいと感じます。
先月発表のモデルが一月もしない間に完売など珍しくない状況になりました。

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そしてランキング上位に目を向けると、【ティソ】や【ロンジン】と言った平均単価が25万円以下の時計ブランドが入っている他、独立系の【パテック・フィリップ】や【オーデマ・ピゲ】【リシャール・ミル】といった平均単価が1千万円を超えるブランドが増産かつ平均単価上昇によって好調となっています。
その間に位置する平均単価100万円前後のブランドはブランド毎に明暗が分かれるといった状況が続いています。

狙い目は限定品とデザインが変わらない時計

高級機械式時計にもトレンドがあります。
よく言われるのが「デカ厚ブーム」や「ラグスポブーム」のような傾向です。
2026年は時計の小径化が進んでいるとも言われています。
40mm前後が基準となり、ご自身の腕に対してサイズ感を決めていく。
しかしながら時計には物語がある為、流行に左右されない時計を選ぶことも非常に重要です。
あくまで狙い目は「限定品」と「デザインが変わらない時計」を納得したうえで選ぶこと
時計は300円~数億円まで幅広く選べる中で、唯一自己表現できる贅沢品です。
心置きなく一緒に時計と出会える環境を整えてお待ちしております。