【ブランパン】のセラミックブレスってどうなの?正直レビューしてみた。

こんにちは、内田です。
宮城はだいぶ暖かく、過ごしやすい季節になってきました。
私は寒いのが苦手なので、やっと暖かくなった今が本当に嬉しいです(笑)

大好評のブランパンフェアも残すところあと4日となりました!(17日・火曜日まで)

フェアにちなんで、なかなかお目にかかれない新作モデルも入荷していますので、本日は実機レビューしようと思います。

ご紹介するモデルはこちら

フィフティ ファゾムス バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ

品番:5054-0140-01S
価格:¥3,861,000(税込)
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 6654.P.4)
ケース素材:セラミック
ベルト:セラミック
防水:30気圧防水
ケースサイズ:43.6mm

“バチスカーフ”のシリーズにセラミックのブレスが初登場。
ブランパンのブレスレットと言えばステンレスまたはチタン素材のみの展開でしたが、去年からセラミックブレスが続々と登場し話題になりました。
発表はされたもののなかなか入荷がなく、私自身実機を見る機会はなかったので、ようやく手に取って見れていることに感動しております!


それでは早速レビューしていこうと思います。

まず驚いたことは、ステンレスやチタンブレスと同じ設計で作られていなかったことです。
セラミックブレスを展開しているブランドあるあるですが、ステンレスやチタンブレスの設計をほぼそのまま採用し、素材を変えているところがほとんどです。
こうしてブランパンの同じシリーズ「バチスカーフ」のブレスで比較してみます。

こうして比べると一見素材が変わっただけで、ぱっと見は同じフォルムです。
ですが、横から見ると・・・・ブレスの設計が違うのが一目瞭然です。



この構造の説明をしたいところですが、いきなり説明してもピンとこない方もいるかと思いますので、基礎知識からご説明していきます!

そもそもセラミックってどんな特性なの?

<利点>
・アレルギーフリー
・耐腐食性(錆びない)
非常に硬い(傷にはとにかく強い)
・素材そのものに色を付けるので、色が剝がれたりすることはない

<欠点>
硬すぎるがゆえに衝撃などで、欠けたり割れたりする恐れがある(お茶碗の超硬いバージョンといったイメージ)
・加工が難しく、製造コストが高くなる

特性を踏まえたうえで、セラミックをブレスにするためには?

特性の関係上、単にコマを作って組み立てればいいってわけではありません!
一般的にはセラミックブレスの隣のコマ同士がぶつかって割れないように、コマ同士の間隔を空けて組み立てることで解決します。
ただし!!コマとコマの間隔が広いので、コマ同士の可動域も広がって“コマ同士の割れ”は防ぐことができるのですが、個人的には少しチープさを感じてしまいます。

逆に高級感を高めようとコマ同士の間隔が狭いブレスを出しているブランドもあります。
ブランド名は伏せますが、過去にはコマ同士が接触してしまい欠けてしまったり、可動域がかなり狭くなり着け心地が悪くなってしまったりと課題が残るセラミックブレスもあります。

まとめ

<コマの間隔が広い>
◎コマ同士が接触しないので、コマの割れを防げる
◎可動域が広くて着け心地が良い
△高級感に欠ける

<コマの間隔が狭い>
◎高級感ある
△可動域が狭くなるので着け心地が良くない
×コマ同士が接触しコマが割れることもある

ブランパンのセラミックブレスってどうなの??

一言で表すと「いいとこどり◎」なブレスだと思いました。

というのもブランパンのセラミックブレスは、コマ同士の間隔がかなり狭いのにもかかわらず、1つ1つのコマの可動域が広く着け心地がよく、とても滑らかです。
しかもコマ同士の間隔が狭いので、高級感があり、スポーツウォッチらしいがっちりした印象も持ち合わせています。
先程の内容からすると、『コマ同士の間隔が狭い=可動域が狭くて着け心地が悪いのでは?』と思われますが、ブランパンは全く新しい構造を作り出し、懸念点を解消することに成功。
実はこの新設計、特許取得しているのです。


横から見えるこのピンが重要な役割を果たしています。
このピンは単なる真円ではなく、非対称なカム形状(偏った重心・形状のピン)になっています。この形状によって、ピンを挿入した後、特定の角度に回すことでロックされる仕組みになっています。


動画をご覧いただくと分かるように、指にピッタリ密着するほどコマが動いてくれるので、どんな腕の形状にもフィットしやすい構造になっています。

私はこのブレスを見たとき「凄い!」と思わず声が出てしまいました。それほど作り込まれています。
こちらのセラミックブレス、店頭でご覧いただけるのはフェア中の17日(火)までの展示となっています。
ぜひこの質感は実機を見て、体感していただきたいです。

フェア内容の詳細は下の記事をクリック↓↓